生録

ノイズが音になるとき

どんな録音でもノイズは気になるものだ。特に屋外では様々な形でマイクが音として拾ってくる。

音の風景の場合、特別なことがない限りむやみに録音を途中で止めたりしないようにしているが、それには理由がある。

だから録音できる時間が長くなればなるほど、安心して流しておけるのである。

単に録音として捉えていると、目的の音源に対して不必要な音はすべてノイズになってしまう。

しかし時々だが、このノイズが意外なところで楽しめたりすることを発見したりするのだ。

その場にいると「何でこんなときに・・・」とイライラしたりしたシーンを改めて聞いてみると、これがまた面白かったりする。

確かに目的とは関係ないから、うっとおしく感じたはずの音が、実は臨場感や距離感を作っていたり、あるいは響きになっていたりと、聞いてみると意外な発見になったりするからだ。

以前、野鳥録音をやっているときに少し離れた場所を走る道路から、突然車が事故を起こす音が周辺に響き渡った。暫くすると救急車のサイレンが再び周辺に響き渡り、事故現場に到着する。

録音の目的から考えれば、完全に失敗というか想定外の展開だったので、全く期待しなかった。

しかし問題のシーンを聞いてみると、静けさの中に鳴く鳥たちとは別に聞こえるサイレンが、静けさの中の広大な空間を実にリアルに再現していたことにビックリさせられたのだ。

正に「音の風景」という感じの出来事だったが、むしろ失敗ではなく大成功という結果になったわけだ。

これが、初期の目的だけであったらNGとして記憶にも残らなかったかもしれない。オーディオから録音をするという事は、ある意味音を聞いているということなのである。

だから、当初の目的が結果から大きくストーリーを変える事だってあるということなのだ。

確かにノイズと感じる音でも、場合によって想像を掻き立てるものであれば、それはノイズでなくなるかもしれない。

ダメだと簡単に録音を諦めずに流しておくといったことは、後で役に立つこともあるんだという事を忘れないで欲しい。

そんな場面から、少しだけ聞いてみようか。

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久しぶりにネジ

09103a 一見なんのヘンテツもない六角穴付きボルトだが、コイツを久しぶりに纏めて買ってきた。

ただ、これはインチネジなので、街の金物屋さんで簡単に買えるとは限らない。

もっぱら録音に関する設置など、固定にはカメラネジに置き換えて使うことが大半なので、必要ならカメラネジの規格でネジを用意することになる。

日常的にはカメラパーツ流用で済ませられるが、そこに自作が入るとネジの長さが必要になったりするのだ。

カメラネジの規格は1/4-20UNCという規格になり、インチネジを扱っているお店なら買える。

問題はネジの長さで、分かりやすくするためにインチを一旦ミリに直してから必要な長さを選んでいる。

1インチ=25.4mmとなり、1/2なら12.7mmと考えればよい。

また1・1/4なんて長さの場合は、1インチを1/4した長さに1インチの長さを足し算すればよいので、31.75mmとなる。

必要なレンチは3/16、スパナは7/16を用意することになる。

ただ、カメラのバーなどにはぶら下がらないので、あくまでも直接取り付ける際に使うためのものである。

まぁ、市販のミリネジに比べればお高くなるが、自由度は飛躍的に広がるので重宝しているのである。

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いまからみれば・・・その13

・・・2001 Firestone FIREHAWK500・・・

09929

まぁ、2001年のCARTシリーズ第5戦のもてぎでは、高木虎之助のデビューやホンダ・トヨタ・フォードの一騎打ちなどが思い出されるか。

このレースだったと思うが、最多出場記録273回のA・アンサーJrの記録をM・アンドレッティーが更新したレースでもあった。

で、そのマイケルのマシンをジャケットにしたのが、このファイアーホーク500だった。結局レースは180週にも及ぶクリアラップで、燃費の良いフォードエンジンの4連覇で幕となる。

モータースポーツの録音は、もっぱらDレンジとの戦いみたいなものなので、ATTを使わずにどのように音を入れてやれるかが腕の見せ所だ。

このアルバムは公式予選を記録していないが、ステレオで楽しむのなら公式予選が面白い。これはマシンがコース上に1台となるからで、オーバルコースの全景を音で確かめることが出来るからだ。

ところが決勝となると、マシンが一斉に移動するので録音を聞いていても全く面白くない。音の風景のモータースポーツは、この移動感とマシンの轟音を味わうために録音しているので、ちょうど良い大きさのもてぎのコースは願ってもない場所のひとつ。

この時代の録音機と比べると、現在の録音機はタフに出来ており、こういう音源も割と楽になったが、この音はまだまだと感じますな。

本当はもう少し低域が出ていないといけないのだが、いかんせん妥協しないといけなかった。バックストレッチを進むマシンにマイクを向ければ、一本立つピークに歪むので、どうしても軸を正面に向けられなかったのだ。

少々力のない音に聞こえるのはマイクの向け方で逃げたためだが、これは仕方ないと今でも思う。

St1まだまだ録音としては満足できない部分もあるオーバルコースの録音だが、このアルバムの特徴としてクラッシュシーンの音がある。

普通はマシンの音でクラッシュしても分からないものだが、ダマッタとジュンケイラの接触シーンは音になっていた。

せっかくだから、そのシーンを聞いてみるか。1分13秒に「フォン!」とグリップを失ったエンジン音と共に右手奥で「ボン!」と壁にヒットする音が入る。

さて、分かるかな?

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いまからみれば・・・その12

09928a ・・・道端の春 ヤビツ峠付近・・・

音の風景の野鳥録音は、鳥たちの囀りを個別に聞くのではなくステレオ感を得るために録音しているから、野鳥ファンからは理解不能かもしれない。

野鳥録音を最大限に発揮させるには、単なるステレオでは全く役に立たない。基本的には2chで聞くが、L-R,R-Lを取り出して聞くスピーカーマトリクスにすると面白さが増すのが野鳥録音の世界なのだ。

さて、このアルバムは今聞いても貴重な瞬間を記録していたんだなぁ、と聞いていて思うことだ。

これは2001年の録音だが、不思議なことにこれ以降、何度出掛けてもこのような雰囲気に出会えなかったからだ。

最初に出掛けた記憶は今から36年前だった思うが、当時ヤビツから札掛辺りまでは伐採後のハゲ山で、杉の植林を盛んにしていた頃だった。そんなところにもウグイスがうるさいほど鳴いていた記憶がある。

現在はこの植林による杉林が一面に広がっているが、斜面にも植えられれば杉が植わっている。また下を覗くと斜面に産廃が見え隠れするから、簡単に斜面を下れなかったりする。

あまりにも鳴きが良かったので日本野鳥の会の神奈川支部に鳴く鳥の種類を調べてもらったのだが、時間も長く数が多いので先方も困っていた。

残念だが、現在の丹沢には野鳥録音(長時間収音)の環境を見つけることが出来ないというのが実態だ。

野鳥観察ということならある範囲で確認できるが、録音となると少々訳が違う。それだけでなく、ホッタラカシの録音環境なんてのは範囲を広げても難しくなっている。

この時は道端だったから、そういう意味でも貴重な一枚になっていると思う。

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PCM-M10登場

Pcmm10 かねてから噂されていたSONYの最新兵器が10月21日に、いよいよ登場!

ますます加熱を帯びてきた小型レコーダーの世界。

内蔵マイクは無指向性、内蔵メモリーとmicroSD/microSDHCを連続使用できる。

このクロスメモリー機能は、予てから音の風景がSONYに望んでいた機能だ。

内蔵→SDあるいはSD→内蔵と連続録音の移行への選択も可能のようだ。

ただし、SN比はD50より5db落ちの87dbだが、TCD-D100と同等の値だ。

マイク端子もトップの位置に配置されているのは携帯時には非常に便利だ。

また、内蔵マイクの固有雑音17db以下とは立派ですぞ。

まぁ、ある意味実用的には非常に使いやすい配置のスタイリング、面白そうなマシンの登場というところでしょう。

音の風景が見ている限りにおいてはリモコンも付属するから、本体だけ用意すれば済むが、メモリーは買いなおしだ。

場合によっては、我が家にもお目見えするかもしれないが、こんな事ばかり追っていると、肝心の活動が出来なくなるんだよなぁ。

まぁ、発売までジックリ考えることにしましょう。

SONY  PCM-M10  2009.9.28         AV Watch 2009.9.28

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tree attachment.2

と、言うことで、早速装着感だけだが実際の現場で試してみるとするか。

今日の朝の気温は11℃と半袖では少々肌寒い。日が差し込む時間まで待機してから林の中に分け入ってみる。

09924a手順はアタッチメント装着したら録音機を取り付けてバッテリーと接続、録音を開始するとなる。

アタッチメントと樹皮が接触する部分には滑り止めのゴムシートを貼って樹木にキズが付かないようにしてある。バンドとして使っているのは100円ショップにある作業用のGIベルトで長さ110cm幅38mmのものだが、バックルはNifco製のTSR 38に交換。

少々ベルトが長すぎたようだが、これは範囲を定めて適当に切ってしまえばよい。装着は至って簡単で、ズレることもなく安定して全く問題なさそうだ。

09924b

これは裸の様子を見ているが、H4n用に合わせているので固定部分を一番外側の穴で留めると、360°自由に回して位置決め出来る。

しかし、外側にしていくと触ったときに少々跳ねて揺れるが、これは縦位置L型ブラケットE-6082にすれば防げる。

09924c このアタッチメントの特徴として、別に水平方向の枝にも設置することが出来るようにしている。

まぁ、見ての通りだが、高い位置から逆さに吊って録音することも出来る。こちらの用意は曲がり板L-200Bの代わりに自由雲台SBH-60を使って自由に角度調整をする。

09924d

もちろん、こうするとウィンドスクリーン側も左右が逆になってしまうのでひっくり返して固定する。

基本的な使い方はこのようになり、三脚でもアタッチメントでもよいし、両方使っての作業も出来る。

まぁ、市販のクランプが使えないような場所を想定しているが、使い方はアイディア次第である。

音の風景の野鳥録音などは、その場を離れて時間を流すだけなので録音状態にして設置して離れるだけだが、樹木に直接だと心配もある。

まぁ、三脚でも同じだが、鳥が止まったり近づく可能性が更に高まるかもしれないからだ。特にアカゲラなんかマイクを平気で突っつくから困るんだよねぇ。

今日も30分くらい流して録音しただけでも、近くで木を叩いているからねぇ。

さて、こういうモノを作りたくなるのも、現在の録音機の形が変化したからだろう。マイクと録音機は別という使い方から、録音機一台で賄うというスタイルになった事が大きい。それが音質的にも良くなっているから、つい・・・。

鳥さんにマイクを向ける人たちには、この種が存在するかもしれないが、音の風景的な創造を形にするとこうなりました。

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tree attachment

録音に出掛けるときに忘れてならない装備のひとつが三脚。

目的に合わせていたら、いつの間にか増えてしまったのも三脚。

これまでにも野山を歩くたびに考えていたのが、三脚の代わりになる道具の存在。

何か市販品で代用できれば、もっと早く実行していたかもしれないが、頭にイメージできても実際やろうという気にはならない。

しかし、最近は中々思うように出歩けないともあり、一日ゴロゴロしているのももったいない。

09923と、言うことで、野山に出掛けた時のお供になる道具を作ってみた。

三脚を省くには手持ちをするか全く別な用意が必要だが、実際には木々が周辺に存在しているのだから、この木に取り付けてやれば簡単なのだ。

昔はマイクを枝にテープでくくりつけたりした事があるものの、もう少しスマートに考えたい。そしてイメージを形にしたのが画像のようなアタッチメントである。

工作も簡単で24×24mmの角材を使い長さ35cmに切断、両端から20mmのところから40mmほどベルトを通す溝を2つ開ける。端から212mmの所に曲がり板を付ける穴を開けて、後は適当な位置にバッテリーケースを装着できるようにしただけだ。

これはH4n用に作っているが、マイクロホンも同様に使うことが出来るから便利であることは間違いない。

まぁ、とりあえず作ったんだから、来年なんて言わずにフィーリングを確かめてみるか。

それにしても、工作は相変わらずヘタクソだなぁ。

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どっちも使いたいが

録音機に広く普及している方式はリニアPCMだが、一方では1bitDSDも存在する。

KORGやTASCAM、VAIOといったところが1BitDSDを使っての録音が可能だが、今後の見通しはどうなのだろうか。

ここまでの経過を見ていると、次々に新製品が発表されるわけでもなく、最近ではMR-2000Sが記憶にあるだけで、VAIOにしてもPCの中での話しに過ぎない。

どれもお次はプロの領域になってしまい、我々の現状は録音が出来ますといった程度でしかない。

SONYからDSDディスクを再生可能にするSCD-XA5400ESも発売されているが、これも企業戦略の一環に見える。

確かにリニアPCMとDSDでは音も違うわけで、次の発展が望めるのなら使い方もあるだろうが、このままではプロに残っても広く浸透することはないのではないか。

使う側としては過去にはDAT→CD-R、現在はリニアPCM→DVD-Rと、録音をそのままディスク化出来たことに大きなメリットを感じてきたわけだ。

ところが1bitDSDは録音してディスク化しても、どのプレーヤーでも再生ができるわけでもないし、現状ではSONYだけの感もある。

過去、SONYの独自路線でかなり痛い目にあっているし、騙されたくないという思いもあるので、あまり感知していないのが現状だ。

いずれにしても、すぐに生かせず拡張性もないとなると、機会は自ずと遠ざかるだけでしかない。

まぁ、厳格なDFFの規格を緩めるしか普及の道はないと思うがなぁ。

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ガッカリするな!

録音してきたらまずは一通り聞いてみて、必要なシーンを切り取ってフェードをつけてやれば音の風景の出来上がりと工程は簡単。

しかし、時々必要な部分にあるノイズが気になったりして、多少不満げになることもある。

たいていはそのままにしてしまうが、再生で困ることもあったりするので瞬間であった場合はカットすることもある。

瞬時のノイズであった場合、波形ソフトを利用して正確にカットできれば音の繋がりには全く支障が起きない。

こんな事は紹介するまでもないことだが、生録をやっていれば必ず起こりうる事なので簡単に紹介でもしておこうか。

09920b これは先日訪れた大井川鐡道でのシーンのひとコマ。発車にあわせて先頭に駆け寄ってきた園児たちだが、三脚に触れてボッ、というノイズが入ってしまった。

その時の波形を見てみるとこんな感じになっていて、僅か0.255秒の出来事だった。そのまま流してもシステムに障害はなさそうだが、分かっていないと出た瞬間に驚くことになる。

そこで、ノイズの部分をカットして前後を繋いでしまうことでノイズを消してしまったらどうなるだろうか。

09920c_2このソフトウェアの場合、正確を期すために波形を拡大してからノイズの先頭に合わせ、左クリックのまま終了部分まで移動して離したら、右クリックしてカットしてしまえば瞬時に消えて前後が繋がってくれる。

ちょうど、遠ざかる汽笛と重なる場面の出来事なので、いささか心配もあったが不自然とまではならなかった。

09920d_2カットしてみると、こんな感じで波形がそのまま繋がっているのが分かるだろう。

今回の場合はノイズが短いために波形ソフトを使ったわけだが、ある程度の時間間隔や背景になる音がほぼ一定なら、聞きながらでもカットは出来るはずだ。

せっかく貴重な時間を使っての録音だし、最近の録音機はどれにも編集ソフトくらいは付いてくるので、積極的に利用出来るものは使ってやりたいよね。

まぁ、そんなわけで実際にどのように変化したか簡単に紹介しておくが、最初がノイズのある場面、後半はノイズをカットしたものだ。

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いまからみれば・・・その11

・・・音の風景 ある日の出来事・・・

09920a ある日の出来事と題したこのアルバムは、ホームページで何かの企画に使おうとして作ったものだったはず。

結局どうしたのか忘れちゃったんだが、自然の風景やライブな雰囲気、そして今は亡き長岡先生のイベントでの様子が収められていた。

この長岡先生の記録は、後に「不思議の国の長岡鉄男②」に収録されることになる。

この作品辺りからCDレコーダーをCD-RW2000に変更したが、いまからみればサンプリングレートコンバーターの性能はかなり進歩している感じ。

これはCDレコーダーではなくPCのソフトウェアの話だが、現在はCD-Rでの制作はしていないものの、24bit96KhzをPC上とCD-RW2000で比較するとやはり違う。

共に音は落ちるが、CDレコーダーでは音場感も狭まる感じに聞こえてくるから、我が家の現状の環境では専用機の出番はなくなった感もある。

生録は室内でも屋外でも好きな音を録るのだから、音源もさることながら、好きな音のある場所で録音しなければ意味がない。

そして結果をステレオで再現することにあるのだから、音の風景はサンプリング=アルバムが基本でもある。つまり、録音そのものが最良であり最高であるということになる。

この時代はCD-R=DATで良かったが、24bit96Khzは今や当たり前になっている。

録音する際は必要なサンプリングを使い、後は自分好みに編集して必要ならCDに書き込むといったことをすると、現状では音の風景に肝心な部分が大きく損なわれてしまう。

だからといって、高級な編集ソフトやそのためのPCを用意して、あくまでもCD-Rに押し込む必要は俺にはないわけ。

さて、そんな雰囲気を楽しもうと録音した音源がいくつか入っていたねぇ。

これはMDで録音したものだが、今聞くとそれなりだと感じるのは録音機が進歩しているからなのだろうね。

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